索引の作り方《Part1》日本語が多いときは、スクリプトを使う

索引を作る手順です。

2つの作り方があります。

《Part1》日本語が多いときは、スクリプトを使う

《Part2》英語が多いときは、索引機能を使う

ここでは、日本語が多いときのスクリプト編を説明します。まず、

《Part0》スクリプトをインストールしてください。

  1. 索引用に、InDesignの本文データを複製します。
  2. 「索引文字スタイル」という名前で、文字スタイルを作ります。

索引にしたい語句に、文字スタイルをあてます。

わかりやすいように、青い色をつけました。

スクリプトを実行します。

スクリプト名をダブルクリックするだけです。

InDesignのデータがあるフォルダに、原稿ができました。

データを開くと、

エクセルで五十音順にしますが「読み」を入力しないとと微妙に不正確なので、目視と手作業で修正します。

InDesignの索引の作り方

InDesignで索引を作るのは、正直、手間がかかります。

ひとつひとつ、手作業で語句を選びます。

「スクリプト」を使う方法がありますが、英単語が多いときは索引の機能を使ったほうが少しは楽かも。

①「索引」を表示します。

②「参照」を選びます。

※ブックを使っていたら、ブック。

③索引にしたい語句を選んで、索引の右下をクリックします。

④選んだ語句が索引項目に表示され、

⑤登録されました。

⑥日本語は、面倒です。

読みを手入力します。

読みを入力しないと、微妙に五十音順になりません。

⑦すべての語句を登録し終えたら、右下をクリックします。

⑧OKをクリックします。

⑨索引ができました。

※この記事ではデザインしていません。

 ⑩索引を作成したあとで修正が入ったら、上の工程⑦からやり直しです。

日本語が多いときの「スクリプト編」はこちら。

JavaScriptをインストールする方法

JavaScriptをインストールします。

スクリプトファイルの拡張子は、.jsx。

例えば、こちらの記事「文字スタイル部分・下線部分などを索引化する: mottainaiDTP」から、スクリプトをダウンロードします。

インストールは、以下の手順です。

「~/ライブラリ」と入力します。

下のようにフォルダを辿って、

矢印のフォルダに、スクリプトを入れます。

インストールされました↓

基本的なオブジェクトの配置。

オブジェクトを配置する方法は、いくつかあります。

基本的な方法です。

下の原稿の「い行」を頭として、ブジェクトを配置します。

「い行」です、「い行」。

オブジェクトを配置します。

オブジェクトの頭を「い行」にあわせます。

アンカー付きにしていないので、右肩のマークは青い四角形です。

回り込みを設定します。

※あとで、オブジェクトスタイルでも指定しますが、このほうが説明しやすいので。

アンカー付きにするために、青い四角形を1行上「あ行」のお尻に移動します。

「1行上」というのがポイントです。

青い四角形は、錨マークに変わりました。

オブジェクトを複数配置するときは、オブジェクトスタイルを作ったほうが面倒がないです。

チェックを入れるのは、

  • テキストの回り込みほか
  • アンカー付きオブジェクトオプション

テキストの回り込みのオフセットは、本文級数の「14Q」を単位付きで入力します。

本文級数にしたのは、単なる目安です。

オブジェクトとイラストの間にマージンが入りました。

ほかのオブジェクトを配置したときに、このオブジェクトスタイルを流用してください。

某書籍ではイラストがひとつのデータに描かれていたので、追記します。

一度、アンカー付きオブジェクトを解除します。

新しくライブラリを作ります。

解除したオブジェクトをライブラリに登録します。

Shiftを押しながら、ライブラリの上へクリック&ドラッグします。

新しくオブジェクトを配置するときは、

  • カーソルを行の先頭におき、ここでは「う行」の頭
  • ライブラリから、アイテムの割り付けをします→Controlを押しながら、オブジェクトをクリックします。

「う行」の頭にカーソルを置いていたので、オブジェクトは「え行」に揃います。

新しくイラストを配置するときにライブラリを使うと、すでにオブジェクトスタイルが適用されているので、工程が減ります。

ページの先頭行にイラストを配置したいときは↓

オブジェクトを配置するときは、1行上にアンカーをおくこと。

オブジェクトを配置するときは、1行上にアンカーをおきます。

つまり、下の位置にカーソルを置いて、

オブジェクトを配置すると、

文字とイラストが重なります。

回避する技は→「ページの先頭行に、アンカー付きオブジェクトを配置するときの裏技

直前に空白行があるなら、そこにカーソルをおいて、

こんな感じに配置できます。

空白行がないときは、どこにもカーソルをおかずにオブジェクトを配置して

あとから、上の行にアンカーを付けます。

いずれの場合も、回り込みの指定をしています。

アンカー付きオブジェクトのオプションは、カスタムです。

先頭文字が英語以外の行に、段落スタイルをあてる。

下の例文から、

先頭文字が英語でも数字でもない行を選択し、

  • 行頭にタブを入れ、
  • 段落スタイルをあてます。

検索文字列 → ^(?i)[^0-9a-z]

置換文字列 → \t$0

下のようになります。

次に、《 も選択から外します。

検索文字列 →  ^(?i)[^0-9a-z《] 

※ 《 を付け加えるだけです。

完成↓

InDesignです。文中にオブジェクトを配置し、オブジェクトスタイルを作れば、あとあと面倒がない。

配置するオブジェクトが多いときは、オブジェクトスタイルを使いましょう!って話です。

では、動画をご覧ください。

InDesignです。オブジェクトの配置とオブジェクトスタイル

手順は、

  1. 文中にオブジェクトを配置し、
  2. オブジェクトスタイルを作ります。
  3. 新しいオブジェクトを配置しては、
  4. オブジェクトスタイルを適用します。
  5. アンカー付きオブジェクトのオプションは、「インラインまたは行の上」ではなく、「カスタム」です。

配置するオブジェクトが少ないとき。

オブジェクトスタイルを使わずに、アンカー付きオブジェクトの「行の上」で調整します。

InDesignです。オブジェクトの配置とオブジェクトスタイル