デザインにかかる前に〈その2〉

記事「デザインにかかる前に」の続きです。

今回もまだ、デザインにかかりません。

料理に例えると、野菜とか素材を手にとりながら、どんな料理にしようか考えるって感じです。

まず、みな同じ級数、書体にします。

原稿の優先順位によって、大きさを変えます。

60対40なのか、30対70なのか、20対80なのか。

優先順位を意識する。

もしかしたら、下の例くらい差をつけなければいけないのかもしれない。

そこは、取材力。

あるいは、経験。

あるいは、提案。

キャッチになるものをアクセント化します。

書体とか色は、あとで←経験を積むと、パッと書体が頭に浮かぶようになります。

ここはまだ、ざっくりと。

内容にあわせて、差別化する。

日本語なら、明朝体とゴシック体。

飾りの例① 網

囲みや網を使うと、ふたつの要素はくっきりと分かれます。

飾りの例② 線

線で区切ると、同じグループだが多少意味合いが違う、といった感じでややあいまい。

飾りの例③ イラスト類

飾り系の類いは、欲しいときに探すと見つかりません。普段から、いつか使いたいものをストックしておくといいです。

44は、飾り罫等という名前のイラレデータに適当に貼ってます。

飾りの例④ ページ全体

ページ全体に網をひくときは、ページ数を考慮します。

200ページも同じ網が続くと、くどかったりするので。

44は、よくコラムを網囲みします。

ここまで、ざっくりと作業します。

とにかく、ベテランになるまでいろいろと試したほうがいい。

そして、方向性を探る。

この前段階をしっかりやると、脱線しないです。

色とか、細かな書体のあれこれは、最後に加える調味料みたいなものなので、最後に。

デザインにかかる前に〈その1〉

デザインをするときは、すぐに装飾にかからないこと。

いきなり色や書体や地紋や枠の飾り等を考えたりしないで、まず、各要素のボニューム感を掴んでください。

それが大事!

ポイントは、基準値ざっくり感です。

①マージンにガイドをひきます

44のマージンの基準値は、天地左右20ミリ←状況に応じて修正するので、ざっくりと。悩まずに。

②原稿を配置する

  • 2、3番目に文字の多いもの(一番文字の多い原稿は、特別処理するので)
  • 数字は、「1」以外。ふた桁があるなら、ふた桁に
  • 級数書体は、自分の基準値で。ここではデザインを考えない。

③線をひいて、各ブロックの面積比を感じてみる

  • 数字を大きくしてみた←深く考えないで、ざっくりと

④枠で囲んでみる

  • ざっくりと。はみ出てもいいのです。

⑤枠のなかに文字を収めてみる

  • 44のマージンの基準値は、ふた文字分←あとで調整するのでざっくりと

⑥ボリュームの確認

  • これまた、ざっくりと

この段階を料理に例えると、仕入れた野菜や果物の味を確かめた感じです。

今日のキャベツはいつもより甘いとか、酸っぱいとか。

味を確かめてから、今回、どう料理するか考えます(と思うのです)。

各ブロックの文字の量やバランスを感じてから、はじめてデザインにかかります。

繰り返しますが、ここまでは、基準値とざっくり感でOK。

続きはこちら↓

基準値は、気に入ったデザインを真似てください。

シンプルに、簡単に。

『しごとのきほん くらしのきほん 100(松浦弥太郎・著)』に

時間をかければ質が上がるというのは誤解です。

大切なのは、余計なことをしないこと。

「何をするべきか」ではなく「何をしないか」を考えること。

シンプルで簡単なほうが人と共有できるし、トラブルが起きた時の軌道修正もスムーズです。

「時間をかければ質が上がるというのは誤解です」とあります。

44も、“かけた時間”ではないと思います。

「大切なのは、余計なことをしないこと」とあります。

余計なことをしない、これが意外に難しく、ついつい書体をたくさん使ったり、飾りを増やしたり、色を増やしたり、無理やりスペースを埋めようとしたりしがちです。

そして、

「シンプルで簡単なほうが人と共有できるし、トラブルが起きた時の軌道修正もスムーズです」

ゴテゴテにデザインしすぎると、軌道修正できなくなります。

時間をかけたぶん、アイデアを盛り込んだぶん、修正したくなくなるし、整合性がとれなくなってゆく。

デザインするときは、シンプルに!

そう心がけるだけで、ずいぶん違ってきます。

質問→「1」が離れてみえないフォントを探すには→英語フォントの探し方

英語フォントを探すには、フォントサイト「https://www.myfonts.com/」を使います。

無料のフォントを探すときは「Free」を選択し、

任意のカテゴリーをクリックし、

https://www.myfonts.com/

任意の文字を入力します。

画面の下に、表示されます。

英語フォントのサイトは、ほかにもたくさんあります。

質問→「1」が離れてみえないフォント→特定の語句で、パソコンの中の書体を一覧表示する方法

「1」が離れてみえないフォントを探すために、デザインに役立つ便利なWebサイトを紹介します。

Wordmark」は、パソコンの中の書体を一覧表示します。

https://wordmark.it/

任意の語句を入力すると、

パソコンにインストールされている書体で、一覧表示されます。

44はデザインにかかる前、必ずこのサイトで英語や数字を確認しています。

想像より目視です。

表へのコメント

表を拝見しました。

全体的にいい出来だったです。

気になったのは、2箇所だけ。

表のタイトルは、段落下げなくてもいいような←小さなことです。

もしかして、1字下げに気づいていないかもしれないと思って指摘しました。

ふたつめ。

Aの箇所の行間が狭いです。

Bの段落設定に、「+」マークが入っているということは、手動で行間を変えましたか?

Cを見ると、級数より行間幅のほうが数値が低い。

セルの余白を調整し、

行間を広げました。

これらの修正は部分的にするのではなく、

  • 段落スタイル
  • セルスタイル

スタイルを修正してください。

修正内容が、全体に反映されるので。

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