引用符(ダブルクォーテーション)問題。文字スタイルをあてる解決策。

記事「引用符(ダブルクォーテーション)は、書体によって形が違う件」から続きます。

ヒラギノ明朝では、引用符(ダブルクォーテーション)は正しく表示されません。

文字スタイルをあてる解決策です。

引用符(ダブルクォーテーション)だけ、書体を変えます。

段落スタイルの正規表現スタイルをつかいます。

テキスト欄に入力する文字は、[“”]

自動的に、リュウミンの文字スタイルがあたり、引用符(ダブルクォーテーション)が表示されました。

左はヒラギノの引用符(ダブルクォーテーション)。右はリュウミンです。

記号を変える解決策は、「検索と置換

引用符(ダブルクォーテーション)は、書体によって形が違う件

縦組みでは、引用符(ダブルクォーテーション)が正しく表示されません。

ほかの形の引用符に変えます。

ややこしいことに、引用符は書体によって表示が変わります。

Wordの原稿で、2種類の引用符を使いました。

これをInDesignに配置すると、下のように変な具合になりますが、

書体は、小塚明朝です。

実は、書体を変更するだけで、正しく表示されます。

リュウミンでは、問題なく表示されます。

ヒラギノ明朝を試すと、正しく表示されません。

引用符(ダブルクォーテーション)の解決策は、ふたつ。

  1. 書体を変える → 段落設定の正規表現スタイルで、自動的に変更
  2. 記号を変える → 検索と置換

根本的な解決策は、「InDesignで引用符をどうすればいいのか – ものかの」に詳しいです。

※44のバージョンはccではないので、試していません。

インデントの基本。1行目の頭を出すとき

1行目の頭が出る、インデントです。


まず、2行目の文頭の位置を指定します。

ひと文字ぶん下げるので、ここでは14級です。


段落全体が、ひと文字ぶん下がります。

 


次に、1行目の出っ張るぶんだけ、数字をマイナスをつけて入力します。

ここでは、ひと文字ぶんの14Qです。


これで完成。

1行目の頭が出ました。


おさらいすると、手順は

  1. まず、2行目以降の頭の位置を入力
  2. そこからどれだけ1行目の頭をだすか、入力

この順番が大切。

じゃないと、混乱しませんか?

本文中に、文字のあるIllustratorのマークを入れるとき、ふたつの注意点

本文中に、文字のあるIllustratorのマークをいれます。

面倒がないのは、

  1. アウトライン化
  2. オブジェクトスタイルを使う

例えば、下の4行で

オブジェクトの

  1. 回り込み
  2. オフセットの左右

を指定すると、

スタイルのあたっている文字の前後に、スペースを入れられます。

これは、とても便利!

下のサンプルの行は、グリッドに沿っています。

しかし、インラインのYオフセットを調整すると、

行送りが崩れます。

 

「行送りの基準位置」を「仮想ボディの中央」にすると、

アウトライン化されたマークの行だけ、グリッドに戻りました。

ということで、

  1. アウトライン化して
  2. オブジェクトスタイルを使うこと

ちなみに、アンカー付きオブジェクトにすると

マークと文字が重なります。

回り込みをしていても↓

これはいったいどういう理屈なんですかね?

オブジェクトスタイルを使うと、字間の調整が簡単です。

 

段落境界線の幅「テキスト」と「列」は、デザインに使えます。

段落境界線の幅には、「テキスト」と「列」の2種類があります。

これは、デザインに使えます。


まず、境界線。

幅は、「」にします↓


次に、境界線。

幅は、「テキスト」にします。


仕上がりは、


「左インデント」と「右インデント」を使えば、罫線の始まり位置と終わり位置も調整できます↓

InDesignで《》を使うと、こんなに便利!

InDesignでは、《》をよく使います。

というか、《》類がないと生きてけないくらい。


例えば下の原稿↓


検索置換は↓

検索文字列 → (《)(.+?)(》)

置換文字列 → $2

置換形式 → 文字スタイルを指定します。


結果は↓

これだけで十分感動していただけたと思うのですが、さらに細かく検索と置換ができます。


例えば、ゴシック体の行だけ、赤い文字にしてください。


ほれ、このとおり↓

このように、細かく指示ができます。

自動的に色や書体を変える方法

自動的に色や書体を変える方法です。

これは役に立つ機能です。

いろんな手法があります。

一番わかりやすいのは、かっこ()のなかだけを色文字にします。

例えばこれ↓


段落スタイルの正規表現スタイルに指示します。

「(」から「)」まで、青い色にしなさい、と。

テキストという箇所に入力する暗号が、正規表現と呼ばれる一種のプログラムです。

これについては44も勉強中なので、その都度、質問してください。


文字を入れるだけで、かっこ()とそのなかの文字は、自動的に青い色になります↓


数字だけなら↓


数字だけを色変えしなさい!

という指示です。

こうなります↓


かっこではなく、スペースを使うと↓

便利な具合を動画にしました↓


条件を工夫すると、好きなように文字スタイルをあてられます。

  1. かっこに挟まれているとか
  2. スペースや中黒、タブ以降の文字とか
  3. 数字だけ
  4. 英語だけ
  5. そのほか、知恵しだい