デザインすると負け。意味を考えて、少しだけ施すという感じ。

また、禅問答みたいなことを言います。

デザインは、デザインしたら負け。

意味を考えて、少しだけ施すという感じがいいです。

かっこよくしようとすると、かっこ悪くなります。

なにより大切なことは、

①見やすくすること

②修正しやすいように作ること。


索引で、説明します。

下は、同じ級数で同じ書体です。

ただ、文字を並べただけ。

この記事では、正規表現の意味については理解できなくていいです。


まず、項目とノンブルの間の字間を広げます。

作業時間を短縮するため、正規表現を使って一括処理します。

検索文字列と置換文字列の解説は、記事「検索置換の正規表現で、スペースを整理する。」です。


ほんの少しだけ、索引っぽくなりました。

ちょっとだけやんっ!って思うかもしれませんが、その「ちょっと」が大事です。


項目とページ数の間が広げすぎたので、リーダー罫線を入れます。

正規表現を使って、リーダー罫線の文字スタイルを一括処理します。


点線が入って、より索引っぽくなりました。


項目を探しやすいようにします。

五十音を左右中心揃えに。

必ず段落スタイルを使ってください。

少しだけ動きが出て、見やすくなりました。


さらに検索しやすくします。

五十音の書体を太くし、目立ちすぎないように級数を落とします。

このときの、目立たせたいけれど、やりすぎない謙虚な心が大切です。

アピールしすぎないこと!


次に、ページ数を読みやすくします。

このとき、段落スタイルの「正規表現スタイル」を使います。

自動で、ノンブル書体に文字スタイルがあたります。

この技を使っているデザイナーは少ないかも。調べてないけど。


ノンブル書体が、一瞬にして変化しました。

一瞬です!


ここまで進んで、初めてデザインについて考えます。

①もっとPOPっぽくしようか?

②逆に、アカデミックに地味にしようか?

③遊びを入れようか?

等々。。。

 


最後に、全体のレイアウトを考えます。

行間を増減したり、タイトルスペースを増減して、タイトルスペースを確定。

デザインに不慣れな人は、このタイトル「さくいん」からデザインをし始めて、不自然なものをつくりがちです。

ここで全体を眺めます。

ノンブルが目立ちすぎだなと思ったら、文字スタイルを修正するだけ。

どこを修正するにも、スタイルを直すだけで済みます。

簡単!

この手順で作業すれば、スペースの使い方に無理、無駄がありません。

全体の雰囲気も、クライアントの要望にあわせて、フレキシブルに変えられます。

 

“デザインすると負け。意味を考えて、少しだけ施すという感じ。” への4件の返信

  1. デザインというと感性や才能、みたいなものが優先の世界のようですが、実はロジックがめちゃくちゃ大事なんですよね。いつも勉強になります!

  2. 色々な制作物を見ていると、「あれ?何かしっくりきてけど、何なのかわからない」ということがあったりしますが、それはロジックが足りてないのかもしれないですね。
    デザインについての記事も、とても面白いです!

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