Wordの高度な検索と置換の基本/半角のかっこを全角に変換する方法

下の例文は、半角と全角のかっこが混在しています。


検索と置換の検索対象を ( にして検索すると↓


青い半角かっこがハイライト表示されました↓


「文字種の変換」で「全角」を指定します↓


全角に変換されました。


上の手順に慣れたら、ハイライト表示せずに一括で処理します。

検索対象を (

置換後の文字列を (

「すべて置換」をクリックすると↓


全角に変換されました。

Wordの高度な検索と置換で、特定の単語だけ全角(or 半角)にする方法

すべての英語を半角に変換したのち、全角のままにしたい特定の単語があるのなら、例えば、半角のCatchを全角にするとき。

検索対象 → Catch

置換後の文字列 → Catch

「大文字/小文字[A/z]」にチェックを入れてから、検索と置換↓


CatchがCatchに変換されました。

「大文字/小文字[A/z]」にチェックを入れたので、下の青字のcatchは変化していません。

Wordの高度な検索と置換で、英語をすべて半角にする方法

すべて英語を半角に統一します。


下の英語は、半角と全角が混在しています↓


高度な検索と置換で、「検索結果をすべてハイライト表示する」にすると↓

検索対象 → [A-Za-z]


全角の英語のにが、青いアミでハイライト表示されました。


次に、「文字種の変換」を「半角」にします↓


半角に変換されました。


もし、全角のままにしたい英語があるのなら、記事「Wordの高度な検索と置換で、特定の単語だけ全角(or 半角)にする方法」へ。

 

Word原稿をもらったら、最初にすること。〈横組み編その1〉ひと桁数字は全角、ふた桁以上は半角に揃える。

Word原稿をもらったら、最初にすること、横組み編その1です。

まず、数字。

  1. ひと桁数字は全角
  2. ふた桁以上は半角

に揃えます。

たいてい、数字は全角と半角が混ざっています↓

Wordの「高度な検索と置換」で、揃えます。


手順1

一度、すべての数字を全角にします。

「高度な検索と置換」を開き、下の画面の設定で、半角数字を探します。

検索対象に入力する文字は→ [0-9] ←半角で入力してください

青い部分が、検索された半角数字です↓

下の「文字種の変換」で、「全角」を選びます。

これで、半角数字が全角になりました↓

手順2

ふた桁以上の数字を半角に変換します。

「高度な検索と置換」を開き、検索対象に []{2,} と入力します。

注)赤い字だけ、全角で入力してください

注)検索対象の意味は、ふた桁以上の全角数字を選びなさい、です。

ふた桁以上の全角数字が選ばれました↓

次に、「文字種の変換」→「全角」とします↓

ふた桁以上の数字が、半角になりました↓

赤囲みの数字は、全角のままです。

これで、ひと桁の数字は全角。ふた桁以上は半角になりました。


テスト用原稿→数字の原稿01


 

Wordの高度な検索と置換で、第○章の行にスタイルをあてる方法

第○章の行に、スタイルをあてる方法です。

これを覚えると便利です。

原稿はこれ↓

検索対象 → 第[0-90-9]{1,2}章

「置換後の文字列」の空欄を触ってから、「スタイル」を選びます。

「書式」にスタイル名が表示されたところで、「すべてを置換」をクリック

スタイルが適用されました。

この適用されたスタイルを、InDesignのスタイルとリンクさせることができます。

自動リンクなので、早くて間違いがありません。

Wordの高度な検索と置換で、数字を3桁区切りにする方法

 

下に数字が並んでいます。

3桁区切りにする方法です。

高度な検索と置換を使います。

検索対象 → ([0-9]{1,3})([0-9]{1,3}) 

意味 → 半角数字の1桁以上3桁未満が2つ連続したもの

置換後の文字列 → \1,\2

意味 → 結果の1番目と2番目の間に、 , を入れる

結果は↓

変なところに、, が入りました。

間違いです。

そこで、下の画面の箇所を「上へ」に変更すると、

正しく、, が挿入されました。

ほかの方法もあります。

 

検索対象 → ([0-9])([0-9][0-9][0-9][!0-9])

置換後の文字列 → \1,\2

 


テスト用原稿→数字の原稿02


参考にしたサイトは→「3桁区切り検索と置換」です。

Wordの高度な検索と置換で、一桁数字は全角に、二桁以上の数字は半角に統一

編集者から、下のような目次原稿を受け取ったとします。

得てして、半角数字と全角数字がルールなく混在しています。

まず、混在具合を調べるために、「高度な検索と置換」で半角数字だけハイライト表示します。

検索対象 → [0-9] ※すべて半角で入力

青く表示された数字が、半角です↓

目次を作成するために、

  1. 一桁数字は全角
  2. 二桁数字は半角

に統一します。


〈手順1〉すべての数字を全角数字に変換します。

半角数字が青く表示された状態で、「文字種の変換」→「全角」を選択

全ての数字が全角になりました。


〈手順2〉二桁以上の数字を半角にします。

検索対象 → [0-9]{2,} ※0と9だけ、全角入力

意味 → 二桁以上の全角数字を選びなさい。

青い表示の数字が、二桁以上の全角数字です↓

青い表示の状態で、「文字種の変換」→「全角」を選択

二桁以上の数字が半角になりました。

次の記事で、不統一のアキを統一します↓

ざんへらと正規表現とワイルドカード

改めて名乗りますが、この集まりは「残業を減らそう!」の会です。
略して、「ざんへら」。
ま、それはいいとして。

ざんへらが目指すのは、「WordとInDesignのリンク」です。

WordとInDesignのリンクは、「検索と置換」を多用します。
「検索と置換」は簡単ですが、ざんべらはさらに上の「正規表現」を勉強します。


Wordでは、ワイルドカードと呼ばれるものです。

正規表現とワイルドカードはプログラムの一種で、とても役に立つ魔法の呪文を使います。

これです↓

あっという間に、本文組みが終わります(準備に時間が必要だけど)。

魔法の呪文はとっつきにくいものの、慣れればさほど難しいことはありません。
というか、ざんへらではあまり難しいことはしません。
まず、下の記事を書いてみました。


〈正規表現の勉強〉数字を選ぶ

 

呪文を覚える必要はありません。

こんなことができるんだ、へー、って感じで、気軽に読んでください。

こんなことはできませんか?って質問してくれると理解が深まります。


注意→正規表現とワイルドカードは同じ思想ですが、残念ながら呪文が違います。