某出版社の某書籍の実際の作業手順をメモりました(A5版/横組み/約370ページ/図版200点)。
InDesignは段取りが命です。
手順を守れば、半日で組み終わります(図版抜きの話です)。
【Word編】
①太字指定の文字を≦≧で挟む(112箇所)→挟み方はこちら→
②斜体指定の文字を∈∋で挟む(1箇所)
③小見出しの頭に〓をつける(143箇所)
④1行アキに記号「∃」をつける
⑤改ページ箇所に印「★★★」をつける
⑥メモは、⊂⊃に挟んで記入 →校正前に、検索と置換で削除します。
⑦®©にナニかをしたのだけど、思い出せない(140箇所)
⑦すべての図を削除
⑧テキスト化(文字化けさせないために、こちらの記事→)
☺︎所要時間2時間半(まずまずやね)
【InDesign編】
1.全角英語→半角(403箇所)
2.見出しの数字1.1のピリオドをハイフンに
3桁のときの検索文字列 ^(\d+).(\d+).(\d+) →49箇所
2桁のときの検索文字列 ^(\d+).(\d+) →94箇所
3.1桁数字全角2桁以上半角
4.スクリプトrun_Queries123
5.行頭のスペースを削除(2,398箇所)
6.複数改行から単一改行(146箇所)
7.見出しの数字1ー1のハイフンを半角に
3桁のときの検索文字列 ^(\d+)ー(\d+)ー(\d+) →50箇所
2桁のときの検索文字列 ^(\d+)ー(\d+) →45箇所
8.中見出しの数字に▲印、見出し本文に△印をつける(50箇所)
検索文字列 ^(\d+-\d+-\d)\s*\r(.+?)
置換文字列 ▲$1\r△$2
9.大見出しの数字に■印、見出し本文に□印をつける(45箇所)
検索文字列 ^(\d+-\d+)S(.+?)(.+?)
置換文字列 ■$1\r□$2
10.見出しの■□▲△に段落スタイルをあてる
■と□(45箇所)
▲と△(50箇所)
11.図表のタイトルの数字の前に●印をつける
検索文字列 ([図|図表])\s*(\d)
12.図表のタイトルの「図表」と「図」の混在→表記統一(51箇所)
検索文字列 ^(図表)\s*(\d.+?) →134箇所
検索文字列 ^(図)\s*(\d.+?) →186箇所
13.G体(太字)≦≧の箇所に文字スタイルをあてる(112箇所)
検索文字列 (≦)(?s)(.+?)(≧)
14.®©に文字スタイルをあてる
15.中黒で始まる段落に段落スタイルをあてる
16. 図版スペースの挿入
17.図版タイトル入れ(今回は本文と分離)
☺︎所要時間6時間半。
想定外の手間1☹︎図版タイトル、見出しタイトルの表記を統一
想定外の手間2☹︎1行35字のデザインで、原稿は37字(原因究明と対策)
【次回への注意点】
①見出し、本文の強調文字等には、あらかじめ色をつけておくこと(校正しやすい)
②文頭、文中に空白スペースが残った
③半角/、~マーク、・・・等、妙な記号が残った
④1行アキ記号と改ページ記号を活用できず
⑤図版の配置で、オブジェクトスタイルを活用しきっていない