本文中から、“ _ 英語 . ”を一括削除します。

検索と置換の正規表現は、
検索文字列 → (_)([A-Za-z]+)(\.)

正規表現は見よう見まね
本文中から、“ _ 英語 . ”を一括削除します。

検索と置換の正規表現は、
検索文字列 → (_)([A-Za-z]+)(\.)

ゆっくりと正規表現を説明してみます。
検索文字列に入れる文字(呪文のようなもの)です。
下の文章の白い箇所を選択します。

縦組みだとわかりにくいので、便宜上、横にしますね。
選択するのは、「 _ 」 と「英語」です。

まず、アンダーバー「 _ 」を検索するには、

半角かっこのなかに「_ 」を入力し、(_) とします。

半角かっこを使う理由は、次回の記事で書きます。
次に英語を検索するには、

半角カッコを使い、([A-Za-z]+)とします。

[A-Za-z]は半角の大文字と小文字のアルファベットを意味します。
+ は、1つ以上という意味です。
ピリオド「.」を検索するには、

半角かっこを使い、(\.)と入力します。

ピリオド「.」の前に逆スラッシュ「\」があるのは、「.」を文字として扱うためのルールです。詳しくは、次回の記事に書きます。
ピリオド「.」をここに入力する理由も次回の記事で説明します。
これで検索文字列の完成です。

ここまで、なんとなくわかったでしょうか?
正規表現の文字列の入れ方です。
下の文中の記号
は、タブです。
タブを
右インデントタブに変換します。

検索文字列に文字列(呪文)を入れるために、
①の「@」をクリックして、
②の「タブ」をクリックすると、
③の「\t」が入力されます。
「\t」は、タブの文字列(呪文)です。

次に、置換文字列。
①の「@」をクリックして、
②の「右インデントタブ」をクリックすると、
③の「~y」が入力されます。
「~y」は、右インデントタブの文字列(呪文)です。

下の検索文字列と置換文字列になったところで、「すべてを置換」をクリックします。

「右インデントタブ」になり、文字がお尻揃えになりました。

これが、正規表現の基本です。
下の検索と置換では、★だけが選ばれます。

★と「あ」の文字を選択するときは、[ ] で挟みます。

★と「あ」と数字を選ぶときは、[★あ\d]

この [ ] については、「InDesign CS3 正規表現一覧」に
たとえば、正規表現「[abc]」と書いた時、文字「a」または「b」または「c」にマッチする。また、「[a-c]」と範囲を指定できる(この時の範囲はUnicode順)。さらに「[^abc]」は「abc」以外の文字にマッチする。この時、気をつけなければならないのは、[^abc]は改行文字も含んでしまうこと。「.」が改行文字を含まないことに慣れてしまうと、ついついやってしまいがちなミス。
とあります。
目次や索引の原稿のノンブルの前のアキは、不統一のことが多いです。
スペースだったり、3点リーダーだったり、タブだったり。
数もまちまち。
これを一挙に置換します。

検索と置換の正規表現は、
①タブは、\t
②全角スペースは、~(
③半角スペースは、直接半角スペースを入力します。
④…は、直接入力します。
⑤記号類はまとめて、[~(\t…]
⑥上の正規表現を ( ) で挟み、
⑦ {1,}を続けます。
よって、

一挙に置換できます。

記号類が混在していても

置換されます。

正規表現の [ ] については、
最初に、目次や索引のノンブルの前の点々『・・・・・(リーダー罫)』の付け方を勉強します。
いろんな方法がありますが、44方式です。
Wordの目次原稿です↓
誰かが襲ってきたら、助けてください 11
ゲルのお客さんだと思われる程度に離れて駐車 12
ゆっくりと陽が沈みはじめた 23
狼の遠吠えがあたりを包む 34
暗くなりはじめた大地を眺めた 147
近くに羊かなんかの頭蓋骨 225
テキストをInDesignに配置します。
項目とノンブルの間は、全角スペース、半角スペース、半角スペースふたつと統一がとれていません。
検索と置換で、統一します。

「1/3スペース」「タブ」「1/3スペース」の組み合わせにします。
検索文字列→ (\s){1,}(\d)
置換文字列→ ~3\t~3$2

変わりました。

←1/3スペースの記号

←タブの記号

1/3のスペースは、下↓のアキになります。
タブが、『・・・・・(リーダー罫)』になります。

検索と置換については、次に説明します。
ここまで、なんとなくわかりますか?
uchiから検索と置換に質問があったので、追加記事を書きました↓
忘れてました、「右/下インデント」より、「右寄せインデント」のほうが簡単でした。
下の記事で、検索と置換の正規表現の超基本的な指定とともに確認してください。
下の例では、μ と前の文字との間隔が広いです。
手作業hでは時間がかかるので、検索と置換で一括で狭めます。

μ の前の文字に「字間を狭くする」文字スタイルをあてます。
検索と置換の正規表現で、「肯定先読み」というテクニックです。

文字スタイル「字送り」の設定は、

字間が詰まりました。

条件がはっきりしていれば、検索置換の幅が広がります。
面倒な修正があれば、相談してください。
1時間かかる作業が、1分で終わるかもしれません。
下線、強調などの文字スタイルは、検索と置換で一括変換します。

該当箇所をかっこ ⊆⊇≦≧∈∋⊂⊃ 類で挟みます。
例えば↓

検索と置換は↓

結果↓

検索と置換は保存できます。
マークをクリックして、名前をつけて、OKをクリック↓

超便利だけど、少しだけ高度な技
「クエリ」をクリックすると、さきほど保存した「下線」を選べます↓

クエリをたくさん保存して、一発ですべてを変換することもできます。
記事→「見出しの頭に記号を付けて、段落スタイルを作って、正規表現を使った検索と置換をスクリプトに入れて、一括で変換することの気持ちのいいこと。」
AとBのふたつの方法があります。
最初はA、慣れたらBを使ってください。
A. 対談用の段落スタイルを作り、正規表現スタイルを使います。
文頭の「:」のつく名前だけ、文字スタイルがあたります↓

正規表現スタイルは↓

文頭の名前にだけ文字スタイルがあたりましたが、「:」のラインが揃っていません↓

「:」を揃えるための文字スタイルを用意します↓

対談用の段落スタイルの正規表現スタイルに、新しく↓
「:」 のラインが揃いました↓

検索と置換方式↓
B. すべて、本文の段落スタイルをあてます↓

検索と置換をします↓

該当行にだけ、対談の段落スタイルがあたります↓

アポストロフィの字送りは、文字スタイルにします。
数値は、いつでも変更・調整できます。
文字スタイルを当てる方法は、ふたつ。

段落スタイルの正規表現スタイル編
①まず、新しい文字スタイル「アポストロフィ」を作ります。

②次に、段落スタイルを設定します。

検索と置換をしなくても、アポストロフィは詰まります。

これだけ。
検索と置換編
「検索と置換」で、一括変換する方法です。
検索文字列 → ’

字送りの数値は、あとで修正できます。
