目次や索引のノンブルの前の点々『・・・・・(リーダー罫線)』の付け方【右/下揃えタブ編】

最初に、目次や索引のノンブルの前の点々『・・・・・(リーダー罫)』の付け方を勉強します。

いろんな方法がありますが、44方式です。

Wordの目次原稿です↓

誰かが襲ってきたら、助けてください 11

ゲルのお客さんだと思われる程度に離れて駐車 12

ゆっくりと陽が沈みはじめた  23

狼の遠吠えがあたりを包む  34

暗くなりはじめた大地を眺めた 147

近くに羊かなんかの頭蓋骨 225

テキストをInDesignに配置します。

項目とノンブルの間は、全角スペース、半角スペース、半角スペースふたつと統一がとれていません。

検索と置換で、統一します。

「1/3スペース」「タブ」「1/3スペース」の組み合わせにします。

検索文字列→ (\s){1,}(\d)

置換文字列→ ~3\t~3$2

変わりました。

←1/3スペースの記号

←タブの記号

1/3のスペースは、下↓のアキになります。

タブが、『・・・・・(リーダー罫)』になります。

検索と置換については、次に説明します。

ここまで、なんとなくわかりますか?

uchiから検索と置換に質問があったので、追加記事を書きました↓

忘れてました、「右/下インデント」より、「右寄せインデント」のほうが簡単でした。

下の記事で、検索と置換の正規表現の超基本的な指定とともに確認してください。

InDesignの検索置換の例→特定の文字の前の文字に、文字スタイルをあてます。

下の例では、μ と前の文字との間隔が広いです。

手作業hでは時間がかかるので、検索と置換で一括で狭めます。

μ の前の文字に「字間を狭くする」文字スタイルをあてます。

検索と置換の正規表現で、「肯定先読み」というテクニックです。

文字スタイル「字送り」の設定は、

字間が詰まりました。

条件がはっきりしていれば、検索置換の幅が広がります。

面倒な修正があれば、相談してください。

1時間かかる作業が、1分で終わるかもしれません。

〈InDesignの地図〉⑨下線/⑩強調

下線、強調などの文字スタイルは、検索と置換で一括変換します。


該当箇所をかっこ ⊆⊇≦≧∈∋⊂⊃ 類で挟みます。

例えば↓


検索と置換は↓

 


結果↓


検索と置換は保存できます。

マークをクリックして、名前をつけて、OKをクリック↓


超便利だけど、少しだけ高度な技


「クエリ」をクリックすると、さきほど保存した「下線」を選べます↓

クエリをたくさん保存して、一発ですべてを変換することもできます。

記事→「見出しの頭に記号を付けて、段落スタイルを作って、正規表現を使った検索と置換をスクリプトに入れて、一括で変換することの気持ちのいいこと。

〈InDesignの地図〉⑦対談/⑧:の位置を揃える

AとBのふたつの方法があります。

最初はA、慣れたらBを使ってください。


A. 対談用の段落スタイルを作り、正規表現スタイルを使います。

文頭の「:」のつく名前だけ、文字スタイルがあたります↓


正規表現スタイルは↓


文頭の名前にだけ文字スタイルがあたりましたが、「:」のラインが揃っていません↓


「:」を揃えるための文字スタイルを用意します↓


対談用の段落スタイルの正規表現スタイルに、新しく↓


「:」 のラインが揃いました↓


検索と置換方式↓


B. すべて、本文の段落スタイルをあてます↓

 


検索と置換をします↓


該当行にだけ、対談の段落スタイルがあたります↓

アポストロフィの字送りを一括で詰める方法→文字スタイルを一括で→もっと便利な方法は、段落スタイルの正規表現

アポストロフィの字送りは、文字スタイルにします。

数値は、いつでも変更・調整できます。

文字スタイルを当てる方法は、ふたつ。

 


段落スタイルの正規表現スタイル編

①まず、新しい文字スタイル「アポストロフィ」を作ります。


②次に、段落スタイルを設定します。

検索と置換をしなくても、アポストロフィは詰まります。

これだけ。


検索と置換編

「検索と置換」で、一括変換する方法です。

検索文字列 → ’

字送りの数値は、あとで修正できます。


 

毎回使える便利な正規表現→目次の無駄な空白スペースを右インデントタブに置き換える(章のうしろ)

下の原稿の黄色い箇所が、

  • 全角スペース
  • 半角スペース
  • タブ

で入り乱れています。

これをタブで統一します。

検索文字列 → (?<=章)[\t~(] ※★は半角スペースです。

置換文字列 → \t

ひとつのタブで統一されました。

この正規表現は、何度も使いまわせます。

毎回使える便利な正規表現→目次の無駄な空白スペースを右インデントタブに置き換える(行頭)

下の原稿の黄色い箇所は、

  • 全角スペース
  • 半角スペース
  • タブ

が入り乱れています。

これをタブに統一します。

 

検索文字列 → (^[\t~(★]+) ※★は半角スペースです。

置換文字列 → \t

ひとつのタブに統一されました。

この正規表現は、毎回使いまわせます。

毎回使える便利な正規表現→目次の無駄な空白スペースを右インデントタブに置き換える(ノンブルの前)

下の原稿の黄色の箇所は、

  • 全角スペース
  • 半角スペース
  • タブ

が入り乱れています。

これらをすべて「右インデントタブ」に統一します。


正規文字列 → [\t~(]+(\d+\r)  ※★は半角スペースです。

置換文字列 → ~y$1


黄色い箇所が、すべて右インデントタブになりました。

とても簡単です。

毎回使える正規表現です。

検索置換の正規表現で、スペースを整理する。

索引を例に、無駄なスペースを整理します。

ノンブルの前の灰色のスペースは、

  1. 全角ひとつ
  2. 全角ふたつ
  3. 半角ひとつ
  4. 半角みっつ

と混在しています。

これを

1/3スペース + 右インデント + 1/3スペース に置き換えます(索引と目次で役に立つテクニックです)。

黄色のスペースは、項目内なのであえて変えません。

検索と置換の正規表現は下の通り↓

検索文字列と置換文字列の意味は、

() →検索結果1

() →検索結果2

[] →いずれか

~( →全角スペース

+ →直前の文字が1回以上

\d →数字

\r →段落の終わり

 

置換文字列の意味は、

~3 →1/3スペース

~y →右インデントタブ

$2 →検索結果2

下の結果になりました。

A →黄色のスペースはそのまま

B →右インデントタブ

C →1/3スペース

 1/3スペースを入れるのは、リーダー罫線と文字が近すぎるので↓

ざんへらと正規表現とワイルドカード

改めて名乗りますが、この集まりは「残業を減らそう!」の会です。
略して、「ざんへら」。
ま、それはいいとして。

ざんへらが目指すのは、「WordとInDesignのリンク」です。

WordとInDesignのリンクは、「検索と置換」を多用します。
「検索と置換」は簡単ですが、ざんべらはさらに上の「正規表現」を勉強します。


Wordでは、ワイルドカードと呼ばれるものです。

正規表現とワイルドカードはプログラムの一種で、とても役に立つ魔法の呪文を使います。

これです↓

あっという間に、本文組みが終わります(準備に時間が必要だけど)。

魔法の呪文はとっつきにくいものの、慣れればさほど難しいことはありません。
というか、ざんへらではあまり難しいことはしません。
まず、下の記事を書いてみました。


〈正規表現の勉強〉数字を選ぶ

 

呪文を覚える必要はありません。

こんなことができるんだ、へー、って感じで、気軽に読んでください。

こんなことはできませんか?って質問してくれると理解が深まります。


注意→正規表現とワイルドカードは同じ思想ですが、残念ながら呪文が違います。