毎回使える便利な正規表現→目次の無駄な空白スペースを右インデントタブに置き換える(行頭)

下の原稿の黄色い箇所は、

  • 全角スペース
  • 半角スペース
  • タブ

が入り乱れています。

これをタブに統一します。

 

検索文字列 → (^[\t~(★]+) ※★は半角スペースです。

置換文字列 → \t

ひとつのタブに統一されました。

この正規表現は、毎回使いまわせます。

毎回使える便利な正規表現→目次の無駄な空白スペースを右インデントタブに置き換える(ノンブルの前)

下の原稿の黄色の箇所は、

  • 全角スペース
  • 半角スペース
  • タブ

が入り乱れています。

これらをすべて「右インデントタブ」に統一します。


正規文字列 → [\t~(]+(\d+\r)  ※★は半角スペースです。

置換文字列 → ~y$1


黄色い箇所が、すべて右インデントタブになりました。

とても簡単です。

毎回使える正規表現です。

検索置換の正規表現で、スペースを整理する。

索引を例に、無駄なスペースを整理します。

ノンブルの前の灰色のスペースは、

  1. 全角ひとつ
  2. 全角ふたつ
  3. 半角ひとつ
  4. 半角みっつ

と混在しています。

これを

1/3スペース + 右インデント + 1/3スペース に置き換えます(索引と目次で役に立つテクニックです)。

黄色のスペースは、項目内なのであえて変えません。

検索と置換の正規表現は下の通り↓

検索文字列と置換文字列の意味は、

() →検索結果1

() →検索結果2

[] →いずれか

~( →全角スペース

+ →直前の文字が1回以上

\d →数字

\r →段落の終わり

 

置換文字列の意味は、

~3 →1/3スペース

~y →右インデントタブ

$2 →検索結果2

下の結果になりました。

A →黄色のスペースはそのまま

B →右インデントタブ

C →1/3スペース

 1/3スペースを入れるのは、リーダー罫線と文字が近すぎるので↓

ざんへらと正規表現とワイルドカード

改めて名乗りますが、この集まりは「残業を減らそう!」の会です。
略して、「ざんへら」。
ま、それはいいとして。

ざんへらが目指すのは、「WordとInDesignのリンク」です。

WordとInDesignのリンクは、「検索と置換」を多用します。
「検索と置換」は簡単ですが、ざんべらはさらに上の「正規表現」を勉強します。


Wordでは、ワイルドカードと呼ばれるものです。

正規表現とワイルドカードはプログラムの一種で、とても役に立つ魔法の呪文を使います。

これです↓

あっという間に、本文組みが終わります(準備に時間が必要だけど)。

魔法の呪文はとっつきにくいものの、慣れればさほど難しいことはありません。
というか、ざんへらではあまり難しいことはしません。
まず、下の記事を書いてみました。


〈正規表現の勉強〉数字を選ぶ

 

呪文を覚える必要はありません。

こんなことができるんだ、へー、って感じで、気軽に読んでください。

こんなことはできませんか?って質問してくれると理解が深まります。


注意→正規表現とワイルドカードは同じ思想ですが、残念ながら呪文が違います。

〈正規表現の勉強〉行末の数字の前に「右インデント タブ」を入れる

行末の数字の前に、「右インデント」を入れます。

紹介する呪文は、

~y (右インデント タブ)

下の黄色の箇所です。

正規表現は、

 

検索文字列 → (\d+)\r

  • (\d+) 一桁以上の数字
  • \r 改行

置換文字列 → ~y$1\r

  • ~y 右インデント タブ
  • $1 1番目にグループ化された文字列
  • \r 改行
  • ~y の出し方↓

文字を選択するときは、最後の行の改行まで

結果です↓

 

右インデントタブを使うと、タブのうしろは右揃えになります。

この機能は、目次や索引で活躍します。

〈正規表現の勉強〉並び順を変える(グループ化された文字列)

文字の順番を変えることができます。

紹介する呪文は、

\d+ (一桁以上の数字)

+ (直前の文字が1回以上)

$1 (1番目にグループ化された文字列)

$2 (2番目にグループ化された文字列)

下の例文は、左側が数字、右側が性別です。

左側に性別、右側を数字に変えます。

検索文字列 → (\d+)(\D) 

  • (\d+) の意味は、数字を選びなさい。+をつけると、一桁以上という意味
  • (\D) の意味は、数字以外を選びなさい。

置換文字列 → $2$1

  • $2 の意味は、検索文字列の2番目の結果を表しなさい。
  • $1 の意味は、検索文字列の1番目の結果を表しなさい。
  • $1、$2…..を、グループ化された文字列と呼びます。

この魔法は、便利です。よく使います。

結果、

みごとに逆になりました。

ちなみに、(\d+) の + をつけないと、変てこりんになります↓

〈正規表現の勉強〉数字を選ぶ

これから、InDesignの正規表現を勉強します。

Wordでは、ワイルドカードと呼ばれている機能です。

正規表現にはとても便利な魔法の呪文がたくさんあり、一括で

①語句を統一

②ルールを適用

③スタイルとデザインを施す

などの処理ができます。

WordとInDesignのリンクに欠かせない機能です。

 

最初に、紹介する呪文は、

\d (数字)

\D (数字以外)

[0-9] (半角数字)

[0-9] (全角数字)

 

例えば、下のような原稿があるとします。

この原稿から、数字だけを選びます。

検索と置換の正規表現は以下のとおり↓

赤い文字が、選ばれた数字です↓

正規表現について解説すると、

①検索文字列の \d は、数字を選びなさいという呪文です。

②置換形式の「文字スタイル:M100」は、選ばれた文字をM100にします。

文字スタイルを変えることによって、M100に色変えするのではなく、書体を変えることもできます。

結果↓

\d は、半角数字も全角数字も選びます。

下の原稿で、

検索と置換をかけると、

 

半角も全角も選択されて、色が変わりました。

ちなみに、呪文を \D とすると、

数字以外が選択されます↓

半角数字だけを選択するときは、

正規表現の呪文は、[0-9] です。

※全て、英語入力(半角)してください。

半角数字だけ選ばれました↓

逆に全角数字だけを選ぶときの呪文は、[]

※赤い字の0と9は、全角数字で入力してください。

全角数字だけが選ばれます↓

ぜんぜん意味不明でしょうが、しばらく我慢してください。

もう少し基本的なことを紹介してから、仕事に役立つテクニックに入りますから。

いまはまだ、へー、そんなことができるんだ!の感想で。