本文中に、文字のあるIllustratorのマークを入れるとき、ふたつの注意点

本文中に、文字のあるIllustratorのマークをいれます。

面倒がないのは、

  1. アウトライン化
  2. オブジェクトスタイルを使う

例えば、下の4行で

オブジェクトの

  1. 回り込み
  2. オフセットの左右

を指定すると、

スタイルのあたっている文字の前後に、スペースを入れられます。

これは、とても便利!

下のサンプルの行は、グリッドに沿っています。

しかし、インラインのYオフセットを調整すると、

行送りが崩れます。

 

「行送りの基準位置」を「仮想ボディの中央」にすると、

アウトライン化されたマークの行だけ、グリッドに戻りました。

ということで、

  1. アウトライン化して
  2. オブジェクトスタイルを使うこと

ちなみに、アンカー付きオブジェクトにすると

マークと文字が重なります。

回り込みをしていても↓

これはいったいどういう理屈なんですかね?

オブジェクトスタイルを使うと、字間の調整が簡単です。

 

段落境界線の幅「テキスト」と「列」は、デザインに使えます。

段落境界線の幅には、「テキスト」と「列」の2種類があります。

これは、デザインに使えます。


まず、境界線。

幅は、「」にします↓


次に、境界線。

幅は、「テキスト」にします。


仕上がりは、


「左インデント」と「右インデント」を使えば、罫線の始まり位置と終わり位置も調整できます↓

InDesignで《》を使うと、こんなに便利!

InDesignでは、《》をよく使います。

というか、《》類がないと生きてけないくらい。


例えば下の原稿↓


検索置換は↓

検索文字列 → (《)(.+?)(》)

置換文字列 → $2

置換形式 → 文字スタイルを指定します。


結果は↓

これだけで十分感動していただけたと思うのですが、さらに細かく検索と置換ができます。


例えば、ゴシック体の行だけ、赤い文字にしてください。


ほれ、このとおり↓

このように、細かく指示ができます。

自動的に色や書体を変える方法

自動的に色や書体を変える方法です。

これは役に立つ機能です。

いろんな手法があります。

一番わかりやすいのは、かっこ()のなかだけを色文字にします。

例えばこれ↓


段落スタイルの正規表現スタイルに指示します。

「(」から「)」まで、青い色にしなさい、と。

テキストという箇所に入力する暗号が、正規表現と呼ばれる一種のプログラムです。

これについては44も勉強中なので、その都度、質問してください。


文字を入れるだけで、かっこ()とそのなかの文字は、自動的に青い色になります↓


数字だけなら↓


数字だけを色変えしなさい!

という指示です。

こうなります↓


かっこではなく、スペースを使うと↓

便利な具合を動画にしました↓


条件を工夫すると、好きなように文字スタイルをあてられます。

  1. かっこに挟まれているとか
  2. スペースや中黒、タブ以降の文字とか
  3. 数字だけ
  4. 英語だけ
  5. そのほか、知恵しだい

質問→「3文字苗字と2文字苗字など、文字数が揃っていない対談はどう設定しますか?」

15年以上、対談ものをデザインしていないので、どうしていたか思い出せないのけれども、順を追って考えます。


苗字の文字数が揃っていると↓


伊集院さんが入ると↓


まず、文字数の多い伊集院さんのインデントを整えます↓


山田さんのインデントを伊集院さんに揃えます↓


「:」の位置を、文字スタイルの「字取り」で揃えます↓


完成↓


苗字の文字数が混在していても、段落スタイルは同じです↓


もし、武者小路さんが参加したら↓


「武者小路」の文字が重なりますが、文字スタイルの「字取り」で調整します↓


インデントは、 段落スタイルで調整します。

このときの入力は、式を使ってください。

右/上インデント → 17mm + 14Q ※赤い字が入力する式です。

1行目インデント → -17mm – 14Q ※赤い字が入力する式です。

中黒を左右中心に揃える一番簡単な方法

中黒を左右中心に揃える一番簡単な方法は、「日本語文字組版」→「文字組み」を「なし」にすること↓


結果、中黒は左右中心に揃います↓

  

簡単な方法ですが、括弧類がほかと違ってしまいます。


ほかの方法を紹介します。

中黒用の専用段落スタイルを作る方法です。

まず、新しく段落スタイルを作り、インデントを設定します。


文字組みは、1字下げのないもの↓


こんな感じです↓

文頭の中黒を指定して「検索と置換」をかければ、一括で処理できます。

※一括処理の記事は、「検索と置換で、「・」で始まる行に段落スタイルをあてる


中黒を替えるという手もあります。

記事「中黒問題①文中と文頭が同じ②左右中心にない」もどうぞ。

文字組みで調整するときは↓

 

中黒問題①文中と文頭が同じ②左右中心にない

中黒の問題はふたつ、

  1. 箇条書きの中黒「・」と、文中の中黒「・」が同じ
  2. 文頭にある箇条書きの中黒が、左寄りで左右中心にない


記事「中黒を左右中心に揃える一番簡単な方法」という解決がありますが、ここで中黒を区別します↓


文頭の少し大きい中黒は、Unicodeの25E6↓


ユーザ辞書に登録します↓


ここから本題です↓


原稿です↓


文頭の中黒をひとつ選択し、controlを押してクリックすると、「検索に選択した字形を読む込み」を選べます↓


赤枠部分に、いまの中黒の情報が出ます↓


字形の置換に、「なかぐろ」と入力するとユーザ辞書に登録した25E6がでます↓

ここで問題発生!

原因は不明ですが、上の青枠に白い中黒が出ることがあります。


対策は、下の三角形をクリックし↓


「最近使用した字形」を選び↓


該当の中黒をクリックすると、字形は黒くなります。

この辺、よくわからない。。。。。

対策、ここまで。


本題に戻ります。

検索をクリックし、


置換をクリックすると、


1箇所だけ、置換されました↓


置換された中黒だけを選んで、


検索と置換をします。

検索文字列 → ^・ ←記号の ^ と普段の中黒です。

置換文字列 → クリップボードの内容(書式設定あり)


文頭の中黒だけ大きくなり、左右中心揃えです。


蛇足ですがこのとき、段落スタイルを指示すると↓


インデントをつけられます↓


段落スタイルの設定は↓

InDesignの地図

InDesignの地図です。

     
見出しのオブジェクト 記事→
見出し
見出しの前の1行アキ 記事→
特定語句の見出し 記事→
ルビ 記事→
条件語句に文字スタイル 記事→
対談 記事→
:の位置を揃える
下線 記事→
強調文字
文中のイラスト 記事→
カンマやピリオドで揃える 記事→
段分割 記事→
連番/自動番号(箇条書き) 記事→
インデント 記事→
表の始まる位置を行送りにあわせる 記事→
本文にあわせた柱(テキスト変数) 記事→
表のヘッダーを次のページにも 記事→
タブ 記事→
【】を目印に、検索と置換で段落と文字のスタイルをあてる 記事→
文頭の網をとる 記事→
本文中に枠囲みの文字を入れる 記事→
かっこ不揃い 記事→
ふた桁以上の全角数字を半角にする 記事→
条件付きで文字スタイルをあてる 記事→
中黒等の字形(記号)※中黒を左右中心に→「中黒問題①文中と文頭が同じ②左右中心にない 記事→